Riz et Viande 日々是甘味

東京・パリ。ひねもす読書人間のフランス移住日記

買い物の楽しみ

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«Est-ce qu’il y a vraiment tant d’atmosphères dans les romans d’Agatha Christie ? ...Guidé par une main de fer, on fait comme devant toutes les autorités abusives ...On se fait sa cuisine, et on la trouve délicieuse. » ※

 

慎重に検討中の買い物途中で全く別方向のアプローチで魅力的な出物があった。先行しているものの全てが優っているわけでもなく、実用的か官能的かという二者択一というわけでもなく。

 

こうして悩めることがとても楽しく、自分の妄想力が迸るのを感じて嬉しくなる。どんなものを買う時でも出会い頭に即決即断即購入するのはもったいないと、煩悶する日々をこれ以上なく味わうのが常だけれど、今回の買い物はいつも以上に美味しい。

 

探しているから当たるということもあるだろうけど、出物に当たるのはその機運が巡っているということだと思う。

あぁ、どちらにしようかな、なのなのな。

 

 ※ citation de Philippe Delerm "Un Roman d'Agatha Christie"